脂肪冷却は効果がない?メリット・デメリットと費用の相場も紹介

脂肪冷却は、脂肪を凍らせて体重や体型を調整する方法として広く知られていますが、その効果に疑問符がつけられることもあります。この施術には一部の理由から効果がないとされる傾向があります。ここでは、脂肪冷却の仕組みや効果の不確実性について詳しく探っていきます。また、施術前に知っておくべき注意点も紹介します。

脂肪冷却は効果がないといわれる理由

脂肪冷却法(クライオリポライシス理論)とは、脂肪細胞を凍らせて体重や体型を調整する方法です。脂肪細胞は脂肪を貯蔵する役割を持ち、脂肪が増えるとそれに応じて大きくなります。

この手法では特殊な機器を使い、脂肪細胞に直接アプローチします。過剰な運動や厳しい食事制限が必要なく、比較的手軽に脂肪を減らすことができます。

脂肪冷却は効果がないといわれる理由は3つあります。

  • すぐに効果が表れるものではないから
  • 減量が目的ではないから
  • 複数回の施術を受けないと効果を感じにくいから

詳しく見ていきましょう。

すぐに効果が表れるものではないから

脂肪冷却は、冷却された脂肪細胞が体内生理作用によって処理されるまでに時間がかかるため、施術後すぐに効果を実感することはできません。

一般的には術後2カ月過ぎた頃に効果が感じられるといわれていますが個人差があり、脂肪量や生活習慣などによっても左右されます。

減量が目的ではないから

脂肪冷却は、部分痩せを目的とした脂肪冷却治療です。脂肪細胞を冷却することにより、体内の生理作用によって脂肪量を減らすことができます。 

脂肪冷却は、施術部位の脂肪だけを減らすため、体重そのものは大きく変わらない可能性があります。身体全体の重さから見ると比率としては少ないからです。 

脂肪冷却の効果は、体重変化とは別に考えるべきです。体重の変動とは独立して、脂肪冷却は体型を直接的に変える特定の部位を集中的に改善する効果を持っています。

例えば、二の腕や太ももの脂肪を減らすことで、腕や脚が引き締まった印象になります。また、お腹や腰の脂肪を減らすことで、ウエストラインがくっきりするでしょう。 

脂肪冷却は、体重を減らしたいのではなく体型を整えたい場合に効果的な方法です。

複数回の施術を受けないと効果を感じにくいから

脂肪冷却の効果がないと感じる理由は、ある程度の回数の施術を受けないと効果が十分でないためです。複数回の施術を重ねることが効果的です。

脂肪冷却の効果を感じるためには、最初に理想の体型を明確にし、専門家とのカウンセリングを通じて、必要な施術回数やどの程度の効果が見込めるかを確認することが重要です。

脂肪冷却とは?期待できる効果は?

脂肪冷却

脂肪冷却とは脂肪細胞を冷却して皮下脂肪の減少を促す痩身治療です。脂肪冷却のメカニズムと、脂肪冷却を行うことでどのような効果が期待できるのか見ていきましょう。 

脂肪冷却のメカニズム

脂肪冷却のメカニズムは、水と脂肪の凍る温度差を利用したものです。水は0度で凍りますが、脂肪は4度で凍ります。この温度差を利用して、脂肪細胞だけを冷却し痩身効果を促します。

脂肪冷却の施術では、特殊な機器を使い、脂肪細胞を4度程度に冷却します。冷却された脂肪細胞は機能しなくなり、体内に不要な老廃物として扱われます。そして、ゆっくり時間をかけて分解処理されて体外へ排出されていきます。

期待できる効果

脂肪冷却は、脂肪細胞を冷却することで痩身効果を実現する施術です。その具体的な効果は、以下のとおりです。

部分痩せ

脂肪冷却は特定の部位のみに施術をすることができるため、気になる部位だけ痩せることが可能です。
たとえば、二の腕やお腹、お尻、太ももなど、特定のパーツだけなかなか痩せないという方におすすめです。

・リバウンドのリスク低減

脂肪冷却は脂肪細胞そのものを壊死させるため、リバウンドしにくいのが特徴です。一度冷却した脂肪細胞は、たとえ常温に戻っても機能することはありません。そのため、脂肪冷却は、長期的な痩身効果が期待できる施術と言えるでしょう。

・ダウンタイムが短い

脂肪冷却はメスや麻酔を必要としない施術のため、ダウンタイムが短いのが特徴です。施術後すぐに日常生活に戻ることができるため、仕事や学校の都合で施術を受けられない方にもおすすめです。

脂肪冷却のメリット

脂肪冷却のメリットは4つあります。

  • 部分痩せが期待できる
  • メスを使わないため傷跡がつかない
  • 安全性・有効性が認められている
  • 皮下脂肪にアプローチできる

詳しく見ていきましょう。

部分痩せが期待できる

脂肪冷却のメリットの一つは、部分痩せが期待できるという点です。脂肪冷却は専用の機器を使って脂肪細胞を冷却し、脂肪細胞の減少を促す痩身治療です。

脂肪冷却では、脂肪細胞を0°以上~4℃以下に冷却することで、脂肪細胞のみに作用し、その他の皮下組織には侵襲がありません。

脂肪冷却は体全体ではなく痩せたい部位にのみアプローチできるため、部分痩せが期待できます。二の腕、太もも、お腹、お尻、フェイスラインなど、さまざまな部位に施術可能です。 

脂肪冷却の部分痩せ効果は施術部位や脂肪の厚みによって異なりますが、当院では1クール4回の施術を推奨しております。

メスを使わないため傷跡がつかない

メスを使わないため傷跡がつかないことも脂肪冷却のメリットです。脂肪冷却は専用の機器を使って脂肪細胞を冷却する痩身治療です。

また、脂肪冷却は体内に器具を入れたり皮膚を切ったりする必要がないため、痛みや腫れなどのダウンタイムもほとんどありません。

脂肪冷却の施術当日からは通常通りの食事や運動、入浴が可能です。そのため、日常生活への影響を最小限に抑えられます。

安全性でダウンタイムが少ない

脂肪冷却の副作用としては、内出血、腫れ、痛みなどが挙げられますが、これらの副作用は軽度なもので、ほとんどの場合数日で自然に治まります。

また、脂肪冷却は、メスや麻酔を使わないため、傷跡や出血の心配がなく、ダウンタイムもほとんどありません。

脂肪冷却は、初めて痩身を受ける方や、ダイエット効果を重視する方も安心して受けることができます。

皮下脂肪にアプローチできる

脂肪冷却のメリットとして、皮下脂肪にアプローチできるという点もあげられます。 脂肪細胞は、皮下脂肪と内臓脂肪の2種類に分けられます。

皮下脂肪は、皮膚のすぐ下にある脂肪で、見た目にも影響を与えやすい脂肪です。内臓脂肪は腹部や内臓の周りに付く脂肪で、生活習慣病のリスクを高めると言われています。

脂肪冷却は、皮下脂肪をターゲットにした部分痩せを促す施術です。皮下脂肪が多い箇所や付きやすい部位において、その効果が際立ちます。

通常、二の腕やお腹周り、太ももなど、日常の活動が少ない部分に皮下脂肪が蓄積しやすいです。これらを運動や食事制限だけで劇的に落とすのは難しいとされますが、脂肪冷却は部分痩せを効果的に実現できます。

脂肪冷却を受けるときの注意点

注意点

脂肪冷却を受けるときの注意点は3つあります。

  • 施術による副作用のリスクがある
  • 施術を受けられない人がいる
  • 施術中に痛みを感じることもある

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

施術による副作用のリスクがある

脂肪冷却にも副作用のリスクがあります。主な副作用は、以下のとおりです。

  • 赤み
  • 痛み
  • 内出血
  • 腫れ

これらの副作用は、施術後1~2週間程度で改善するのが一般的です。

しかし、まれに以下のような重篤な副作用が起こることもあります。

  • 凍傷
  • 皮膚の凹凸
  • 感覚異常
  • 逆説的過形成(脂肪が増加する症状)

脂肪冷却を受ける際には、これらの副作用について十分に理解しておくことが大切です。事前に医師やクリニックから副作用の説明を受け、リスクを理解した上で施術を検討しましょう。

施術を受けられない人がいる

脂肪冷却には施術を受けられない人がいます。以下のような方は脂肪冷却を受けることができない可能性があります。

  • ペースメーカーを装着している方
  • 極端に脂肪が少ない方
  • 施術部位に皮膚の炎症や異常がある方
  • 施術部位に循環障害や寒冷過敏がある方
  • 出血傾向がある方(内出血の可能性が高まるため)

脂肪冷却は痛みが少なく、安全なダイエット方法として人気があります。しかしながら、まれに副作用が生じることもあります。

施術を考えている場合は、リスクや適応症について詳しく理解した上で進めるようにしましょう。

施術中に痛みを感じることもある

脂肪冷却を受ける際、施術中に痛みを感じることもあります。脂肪冷却の施術は、冷却装置を装着して脂肪細胞を低温維持して減少を促す痩身方法です。

施術時間は約30分程度と短く、ダウンタイムもほとんどないため、人気を集めています。しかし、施術中の痛みが気になるという方もいるかもしれません。

脂肪冷却の施術中は、吸引時に時折痛みを感じることがありますが、通常は我慢できる程度の強さです。

冷却が始まると最初は冷たさによる痛みがあるかもしれませんが、数分で皮膚の感覚がなくなり、痛みは減少します。また、施術後には筋肉痛のような痛みが生じることもあります。

この痛みは、施術後長くても1~2週間程度で自然に消失します。

施術時の痛みが不安な方は、事前に医師やクリニックにご相談ください。痛みを軽減するための方法や、痛み止めの処方などを検討してくれるかもしれません。 

脂肪冷却の費用相場

脂肪冷却の費用相場はクリニックや使用する機器の種類によって異なり、一般的には20,000円~50,000円程度です。

施術する部位や大きさによっても費用は変動します。例えば、お腹や二の腕などの広範囲を施術する場合は、10万円を超えることもあるようです。

また、脂肪冷却は保険適応される施術ではないため、全額自己負担です。保険適応される施術ではないため、割引クーポンなどが提供されることもあります。最新の費用や割引情報は各クリニックで確認することをおすすめします。

当院でも脂肪冷却をおこなっており、1部位あたり¥3,725〜と他店よりもお安く施術が可能です。

まとめ

脂肪冷却は、脂肪細胞を冷却して皮下脂肪の減少を促す治療法です。即効性や全身の減量を意図していないため、効果には個人差があります。

施術後の効果は個別に異なり、即座に現れず、複数回の施術が必要なことがあります。また、体重そのものは大きく変わらないかもしれませんが、特定の部位の脂肪を減らすことには効果があります。

リバウンドのリスクが低く、短いダウンタイムがある利点もありますが、副作用や施術ができない状態の人もいるのでご注意ください。

また、費用は部位やクリニックによって異なり、保険適用外で自己負担です。副作用のリスクもありますので、十分に理解した上で施術を受けるようにしましょう。